私は産後に、乳腺炎に何度も悩まされとても辛かった経験をしました。
乳腺炎の原因をネットで調べたり、助産師さんに聞くと、
「食生活が悪いから」
「乳製品や甘いものを食べたから詰まった」
「揚げ物を食べたから詰まった」
「ハーブティーを飲んだら詰まりがとれた」
と言われることが多くありませんか??
助産師さんにはずっと食生活の改善だけを言われていました。
しかし、食べ物で乳腺炎になったり詰まったりするのは根拠がないとも言われています。
実際私もハーブティーやごぼう茶を試しました。
私も和食中心の食事で、甘いものの揚げ物も控えていました。
漢方薬の葛根湯も飲みました。
それでもやっぱり詰まるのです。
今回はそんな方に読んでほしい内容になっています。
すぐに読める目次
乳腺炎を繰り返した原因は?効果があった9つの対策

乳腺炎はいきなり乳腺炎になるのではなく、母乳が詰まってしこりがたくさんできて炎症がおき、その後乳腺炎となります。
そのため、
しこりができた時にどう対処するかで悪化するかどうかが違ってきます。
おっぱいにしこりができてしまう原因として私の経験上9つの原因が挙げられます。
これらを対処することで、乳腺炎になりにくく、しこりができにくくなりました。
①乳頭保護器を使っていませんか?

乳首が陥没(かんぼつ)していたり、乳首が傷ついて痛い場合、乳頭保護器を使用することがあります。
私も乳首がかんぼつしていたので最初1ヵ月間は乳頭保護器を使って授乳をしていました。
乳頭保護器はとても便利で、赤ちゃんも飲みやすそうだったので1ヵ月くらいは使っていましたが、
赤ちゃんも慣れてきて保護器を使わなくても飲めるようになってくると、
毎日できていたしこりの回数がかなり減りました。
直接吸ってもらうことで詰まりがとれやすくなったと感じました。
②飲ませ方が浅くはないですか?

授乳するときは乳首の先だけで飲ませるのではなく、乳輪も隠れるくらいまでしっかりくわえさせて飲ませます。
最初は難しいのですが、深くくわえさせることで飲む量も増え乳腺も開通しやすくなります。
結果詰まりにくくなりました。
③授乳時間が3時間以上空いていませんか?
詰まりやすい人の原因として、授乳時間の空きすぎが挙げられます。
私も夜中に5時間空いた時は、おっぱいがパンパンでしこりがたくさんできていました。
それからは詰まることがが怖すぎて、生後3ヵ月くらいまで授乳時間は2時間ごとにしていました。(完全母乳でした)
④乳腺が細い可能性があります
産婦人科でおっぱいマッサージをするときに助産師さんに言われたのが、
乳腺が細いところが何ヵ所かあるといわれました。
同じところに何度もしこりができる場合は、乳腺が細い場合があります。
細いとどうしても詰まりやすいので、通りやすくするために自分でもおっぱいマッサージを行っていた方が良いです。
⑤飲ませ方が同じ方向ばかりではありませんか??

授乳のやり方は、横抱き以外にもフットボール抱き添い乳などがあります。
毎回同じ抱き方になっていないでしょうか?
私も最初は横抱きばかりをしていましたが、
色々な抱き方をしてみると良いと聞いたので、フットボール抱きや赤ちゃんを床に置いて、おおいかぶさる体勢などいろいろな方向から飲ませるようにしました。
そうすることでつまりがとれやすくなりました。
赤ちゃんのあごが一番吸引力が強いので、つまりがある方にあかちゃんのあごをもっていって吸ってもらうと、つまりがとれる確率が高くなります。
⑥搾乳はしていますか??
搾乳のやりすぎは母乳が余分に作られすぎてしまうといいますが、
おっぱいが張ってきついときは搾乳は必ず行った方が良いです。
その場合毎回すこしづつ搾乳するのではなく、1日1回すっきり絞り出すように搾乳します。
張っている状態が続くほうが、詰まってしこりになりやすいです。
毎日搾乳を行っていたため、電動の搾乳機がとっても便利でラクでした!
⑦おっぱいを温めていませんか??

生後1ヵ月をすぎると赤ちゃんとお風呂には入れるようになりますが、
お湯に浸かっておっぱいをあたためてしまうと、母乳がつくられすぎてしまう原因となります。
なるべくおっぱいは温めないようにすする必要があります。
私の場合、シャワーのお湯もなるべくおっぱいにはあてないようにしていました。
⑧乳口炎(白斑)ができていませんか??
乳口炎は白斑といって乳首の先に白いニキビのようなものが詰まっているものと、
乳首が炎症をおこしているものと2種類があります。
①白斑は、ニキビのような白い詰まりによりしこりができてしまいます。
ニキビのようなものなので、つぶして押し出したくなりますが、とても痛く、繰り返しやすいので無理やり押し出さないようにしましょう。
馬油や、ピュアレーンなどの赤ちゃんが口に入れても大丈夫なクリームを塗ってラップパックをすると白斑が柔らかくなり、赤ちゃんが吸いやすくなります。それにより開通することが多かったです。
②もうひとつの乳口炎は、乳首が傷ついて赤くなったり、水ほうができたます。しかも、とても痛いです。
これもしこりの原因になりますので、早めに治す必要があります。
白斑の時と一緒で、クリームを塗ってラップパックをすると落ち着きますが、
私の場合かなりの腫れで授乳の時毎回泣くくらいの痛さだったので、
病院でステロイドの軟膏を処方してもらいました。
もちろんステロイドなので、授乳する前にしっかり拭き取らなければいけませんが、
かなりヒドイ傷口も1週間で良くなりました。
⑨冷たい飲み物ばかり飲んでいませんか??

出産月が夏だったこともあり、水分は冷たいものばかりを飲んでいました。
しかしおっぱいが詰まりやすいということで、
詰まりにきくハーブティーやごぼう茶を購入して飲んでみると、
少しよくなるような気がしました。
お茶の成分というよりも、温かいものを飲んでいると詰まりがおちつくように感じていました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私の場合多乳だったこともあり、つまりによるしこりは何十回もできていました。
ひどい時は毎日。
最初はしこりがなかなかとれず、乳腺炎になってしまう状態を繰り返していましたが、
これらの方法を続けていると乳腺炎まではいかず、つまりもとれる確率が高くなりました。
しかし、完全にしこりがとれることはなかったため専門医に相談すると最終的な手段として、
母乳の分泌を抑える薬を処方してもらうことになりました。
「テルロン」という薬なのですが、基本的には断乳を行うときに使用する薬です。
母乳が出なくなってしまうのではないかと心配もしましたが、私の場合は上手く調節できたため、出なくなることはありませんでした。
最終手段としては薬の処方も考えても良いと思います。